令和3年12月15日、みどり市議会第4回定例会が開催された。議事では、押印の見直しや学校給食の提供方式に関する重要な議案が取り上げられた。
まず議案第81号の「行政手続における押印見直しに伴う関係条例の整理に関する条例」が審議された。この議案について、総務文教常任委員会の宮崎武委員長は、押印を廃止する大きな目的として市民手続の簡略化や事務の効率化を強調したと説明した。これには、マイナンバーカードや運転免許証を使用して本人確認を行うとの説明が含まれる。市民の利便性向上を目的とする一方で、個人情報の保護や公文書の改ざんに対する懸念が相次いだ。常見詔子議員はこれに反対し、「個人情報の流出の不安が市民には根強い。」と述べ、デジタル化推進に対する慎重な姿勢を訴えた。
続けて、議案第102号の「令和3年度みどり市一般会計補正予算(第10号)」については、須藤昭男市長が子育て世帯への臨時特別給付金支給を目的とした補正を提案した。市長は「子厄世帯への支援を強化する。」とし、支給日は12月23日を予定していると説明した。
また、請願第6号の「みどり市全体で統一した学校給食提供方式を求める請願書」も議題に上った。この請願は自校方式を支持する声と統一的な給食提供のニーズを受けたものであり、討論では賛否の意見が分かれた。賛成者は「市民の一体感を醸成するためにも給食提供方式の統一が必要」と述べ、反対者は「地域格差を考慮すべきだ」と反論した。最終的には不採択となるも、議員間の意見交換が活発に行われた。
この定例会では様々な市政課題が提起され、今後の政策運営に向けた議論が行われた。多岐にわたる議案が無事可決され、議会は午前11時7分に閉会となった。