令和元年6月10日に開催されたみどり市議会第一回定例会において、職員の働き方改革や観光客受け入れのための整備について多くの議論が交わされた。
まず、職員の働き方改革に関して、新井みゆき議員が市長にその評価を問うた。須藤昭男市長は、分庁舎方式による移動や老朽化した庁舎に不便を感じる職員の実情を認識していると答えた。さらに、職員の健康と活力ある職場づくりのために新庁舎建設や職員数の最適化を指示しており、風通しのいい環境づくりを徹底すると強調した。また、時間外勤務や有給休暇についても標準的な水準を維持しているとのことだった。
次に、観光客の受け入れ体制についても話題に上った。市は日光を訪れる観光客の一部をみどり市に誘致する考えを示したが、具体的な施策が不明なため、早急な対策が望まれるとの意見が寄せられた。観光部門の担当者は、地域の特色を活かした観光資源の磨き上げを強調した。
教育現場における児童虐待防止策も議論された。特に、教職員の意識改革や連携が重要視され、保護者への理解促進の必要性が指摘された。児童の命を第一に考え、通報や協力関係の構築が求められているとの認識が共有された。
さらに、鹿田山の里山公園の整備に関しても言及があり、地域住民とともにその価値を高めるための取り組みが必要であるとの意見が多く聞かれた。市長は、観光資源としての鹿田山の重要性を認識しており、今後の整備計画を策定する意向を示した。