令和4年12月19日、みどり市議会は第4回定例会を開催し、重要な議案が取り上げられた。
日程の最初に上程された議会議案第15号では、大澤映男議員に対する辞職勧告決議が議論された。この議案の提出者である阿左美守議員は、大澤議員が法定遺留分を侵害しているとの指摘を受け、謝罪や返還が行われていないことを強調した。この事案は、遺言の内容や財産の管理方法に関する公正証書が存在する中での動きとなり、議会の倫理観が問われる重要なポイントである。阿左美議員は、県の倫理審査に従い、議員は高い倫理観を持つべきと述べた。
一方、大澤議員は自身の弁明の中で、現在進行している控訴案件に関するものであり、法廷での結論を待つべきと主張した。彼は、議会による先行した判断が公平性を欠くとも述べた。議論では、賛成や反対の意見が飛び交い、一部の議員は倫理審査会が継続中であることを理由に辞職勧告決議案には反対した。
大澤議員に対する辞職勧告決議は最終的に否決されたものの、この問題が頼る倫理と議会の信頼に与える影響は深刻である。議論は多岐にわたり、今後も多くの議員が関心を持つテーマとなる見込みである。
次に、議案第67号及び関連する条例の審議が行われた。具体的には、職員の定年などに関する条例一部改正や地方公務員法の一部改正に伴う条例整備が挙げられた。これに関し、特に職員定年を65歳に引き上げるための合意が形成され、多くの議員が賛成し、可決された。この改正は今後の人事政策に大きく影響を与えることが期待されている。
また、2025年度から施行される個人情報保護法に伴い、みどり市議会も新たに個人情報保護に関する条例を制定することとなった。金子實議員がその背景を説明した。現在の条例から改正を経て、議会も共通ルールを整備し、適切な個人情報管理を目指すこととなる。