令和2年3月4日、みどり市議会第1回定例会が開かれ、数多くの議案が審議された。
注目の議案には、市附属機関設置条例や国民健康保険税条例の改正が含まれる。議会では、各議案に対し質疑が行われたが、特に議案第7号に関して質問が目立った。常見詔子議員は、来館者数集計に基づく具体的なデータを求めた。
産業観光部長の川俣一広氏は、8月から12月までの来館者の合計が3,106人であると回答した。また、今後の開館時間の延長についても言及し、祭りや特別なイベントに合わせた臨時の対応が可能であることを説明した。
続いて議案第8号、空家等対策条例についての質疑において、常見議員は管理不全の空き家数や市民からの苦情の状況を確認した。都市建設部長の正田昌之氏は、370件の管理不十分な空き家が確認されていると述べた。この議案は市の住環境向上を図るための重要な取り組みである。
さらに、議案第9号、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する条例の改正についても審議され、さらなるエネルギー効率向上が期待されている。正田部長は、省エネ基準に適合することで、特に都市部における住宅建設においてメリットがあると強調した。
最後に、一般会計補正予算に関する質疑が行われ、特にプレミアム付商品券事業に対する減額が注目を集めた。総務部長の小池秀樹氏は、利用者が予想を下回った理由について詳細を述べ、制度の改善が求められると強調した。
今回の会議では、住民に密接に関わる議案が多く、地域における社会問題や行政の努力について議論が交わされた。議会は住民の視点を尊重し、今後も多角的な視点での審査を行っていくことが求められそうである。