令和5年3月1日、みどり市議会は第1回定例会を開き、一般質問が行われた。
髙草木弘子議員は、まず高齢者福祉の現状について言及した。総務省の調査によれば、日本の65歳以上の高齢者人口は過去最多の3,627万人に達し、地域社会とのつながりを重視した施策が求められていると述べた。
髙橋健夫保健福祉部長は、高齢者人口が令和5年1月末時点で14,877人、高齢化率は30.2%と増加傾向にあると報告した。特に、介護認定申請件数が42.5%増加している現状を受けて、迅速な認定調査体制の整備が必要であると訴えた。
次に認知症対策について、髙草木議員は高齢者人口の増加を背景に、地域での見守り活動や認知症サポーターの育成の重要性を指摘。髙橋部長は、地域包括支援センターの役割を強調し、認知症施策の推進を説明した。具体的には、相談支援の体制整備や脳トレーニング教室の実施を挙げた。
続いて、介護人材の確保について髙草木議員は、質の高い介護サービスの維持には人材確保が重要であると訴えた。髙橋部長は、外国人労働者の受け入れや資格取得の支援について説明した。また、地域密着型サービスと独り暮らし高齢者への支援についても議論された。
さらに、髙草木議員は、インクルーシブ公園の整備について提案を行い、地域密着型介護施設の充実を求めた。市長は、地域のニーズに応じた公園整備を進める意向を示した。
また、議員は子ども若者が意見を表明できる場の重要性を強調し、市長は地域の学校との連携強化を図る方針を述べた。
最後には、芦田議員が提案した避難所の環境整備についても話題に上り、危機管理監が現在の状況と今後の検討を報告。特に、避難所の空調設備や電源確保についての整備状況が明らかにされた。
議論を受けて、髙草木議員は最後に、保育料無償化の導入を強く要望し、議会は次回に向けてさまざまな課題を協議していく構えであると強調した。