令和6年6月の定例会では、地域の様々な課題が提起された。特に注目されたのは、高齢者の肺炎予防や農業人口の減少、外国人との多文化共生に関する問題である。
まず、高齢者肺炎の問題に関しては、年代別の死亡者数の推移が強調された。高齢に伴う基礎疾患の影響で、肺炎による死亡率が増加している。この状況を受け、健康づくり局は肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンの接種推進に力を入れている。特に高齢者への周知促進が急務とされた。無論、最近承認されたRSウイルスワクチンの接種についても早期支援が必要であると認識されている。
次に、農業人口の現状について、令和2年から現在にかけての農業従事者数の減少が話題になった。特に高齢化と後継者不足が大きな課題である。そこで、次世代農業者への支援が必要であるとの意見が多く聞かれた。また、外国人人材の確保や新しい支援制度の整備についても言及され、市はその必要性に対して前向きな姿勢を示した。
さらに、外国人との多文化共生社会の推進が強調され、特に多言語での情報提供、外国人住民への支援体制の必要性について質疑があった。日本語指導や通訳支援を通じ、外国人住民が地域で安心して生活できるような施策が求められている。
このような背景から市は、住民との対話を重視し、特に若い世代の農業就業促進や、高齢者向けの医療施策の見直し、外国人への支援体制の充実を図ることが重要だと考えている。今後は具体的な施策の実行が期待される。