令和元年12月3日に開催されたみどり市議会第4回定例会では、地域おこしや観光振興、さらに防災対策についての議論がなされた。議員たちはそれぞれのテーマで活発に意見を交わし、地域の課題や政策の展開について考察した。
最初に藤生吉顕議員が、みどり市の地域おこし協力隊の現状について質問した。その結果、現在9名の隊員が活動しており、地域の資源を活用した活動に従事していると紹介された。また、藤生議員は隊員の定住率や過去の実績を検証し、さらに定住促進策が模索されることを求めた。
次に、市民交流の活性化について議論され、富弘美術館や岩宿博物館の状況も話題に上った。特に、観光客がどのように施設を訪れるか、また入館者数の推移については重要な検討点であるとされ、教育部長が入館者データを示した。それによると、富弘美術館は約8万人の入館者を維持しつつあり、岩宿博物館も70周年を迎えた。議員らは今後の集客戦略やイベントが地域振興にどう寄与するかを意見交換した。
また、防災対策にも言及され、参加者からは、今回の台風19号での教訓の重要性が強調された。市には今年の災害を機に、市民や地域住民からの情報収集、迅速な避難所運営の必要性が指摘され、特にシステムの見直しや、住民とのコミュニケーションの強化が求められた。須藤市長は、地域の防災力強化に向けた施策の重要性を認識し、「災害のリスクに対して市がどのように備えていくかが重要だ」と述べた。