桐生市議会の一般質問では、新里福祉センターの入浴施設の休止、産業用地の確保、鳥獣被害対策実施隊の活動、そして中小企業振興などが主要なテーマとして取り上げられた。特に注目されるのは、入浴施設が清掃センターからの余熱利用であり、最近の配管破損により施設が機能していない。入浴施設の休止にともない、1日の利用者が著しく減少し、地域住民から強い懸念の声が上がっている。市の担当者は、施設の復旧には大規模な工事が必要で、多額の予算が必要になる見込みを示した。
さらに、新里地区の農業者の要望が多い鳥獣被害対策についても議論が交わされた。鳥獣被害対策実施隊はイノシシや鹿の捕獲を行い、地域住民の安全を確保する重要な役割を担っているが、実施隊員の高齢化や新しい人材の確保が次第に課題になっている。市は、工業団地の進展状況を含め、産業用地の確保に向けた取り組みを今後も継続していく方針だ。
このような議論を経て、新里福祉センターの入浴施設の改修や、鳥獣被害対策の強化に向けた新たな施策が求められながらも、市の各種施策が実施され、地域住民の安全な生活環境が保障されることが期待されている。特に、中小企業振興のための施策は、地域の経済を支えるためにも重要であり、持続可能な街づくりの指針とされるべきである。