桐生市議会が9月22日に開催され、一般質問が行われた。ここでは市民福祉や教育問題に関する重要な議題が取り上げられた。
最初に、関口直久議員によって補聴器購入への助成に関する質問があり、市長は「補聴器は健康寿命を延ばし、医療費抑制にもつながる」と認識していることを述べた。また、特定健診に聴力検査を加えることも検討しているが、実現には法的な制約があることを説明した。市としては補聴器購入への助成が広がってほしいという意見を反映し、今後の政策に結びつけていく考えとした。
ごみの散乱防止対策に関しては、関口議員から金属製のごみステーション作成に対する助成の要望が上がった。市民生活部長は「助成の考えはないが、地域の皆様との協力のもとごみの散乱防止に努めていく」と応じた。地域の状況に応じた支援については、今後、地域のニーズを踏まえながら検討を進める必要性があるとの見解を示した。
続いて、(仮称)総合教育センター整備について、関口議員は桐生市の埋蔵文化財の展示を求めた。教育部長は「新設されるセンターに展示スペースを設けることを考えている」とし、重要文化財の展示は技術的に難しいものの、レプリカを展示することは可能であると述べた。これにより市民の理解を深め、文化財に対する興味を引き出すことを期待する発言が見られた。
学校給食費無料化の話題も上がり、直久議員は約0.6%の一般会計予算で実現可能であるとの考えを示した。市長は、給食費無償化のためには新たな財源の確保が必要であり、無償化の制度に関しては国による効果的な対策が望まれると強調した。食育としての役割や子育て支援の観点から、今後も永続的な取り組みが求められる。
最後に、有害鳥獣対策への具体的な計画が問われ、市ではイノシシや鹿の捕獲対策が進められているが、今後の展望や取り組みの強化に関しても関心が寄せられた。このようなディスカッションを通じて、桐生市が直面する課題に対する柔軟な対応が必要であるとの認識を持つことが求められている。