令和3年9月の桐生市議会定例会では、地域の公衆浴場や学校施設に関する重要な議題が審議された。特に、公衆浴場への支援については、現在市は水道料金の一部を補助としているが、井戸水を使用している施設には支援が及ばないため、さらなる検討が求められた。
議会ではまた、独り暮らしの高齢者に入浴券が配布されていることが取り上げられたが、これを広げて子育て世代にも家族入浴券を配布する提案に対しては、難しいとの答弁があった。公衆浴場は地域住民の生活に密着した存在であり、若い世代の利用促進が必要とされる。
さらに、旧川内北小学校のプールに関する問題も重要視された。プール排水後も水が溜まらないよう取り組む必要があるとの認識が示され、その後草刈り作業の実施方針も確認された。このように、地域の環境を守るための措置が必要とされている。
新型コロナウイルスに関連する一連の質問では、PCR検査の体制強化が求められた。市は専門家の意見を基に現在の検査方針を立てているが、より多くの検査体制の構築を望む声が大きい。特に、子供たちや教育機関の感染対策には十分な配慮が求められている。
最後に、市庁舎建設に関する財源についても質問があり、合併特例債や庁舎整備基金の活用が示された。市民に納得感のある透明性の高い説明が求められる中、議会では引き続きこれらの問題についての審議が続けられる予定である。