令和3年6月25日に開催された桐生市議会第2回定例会では、新型コロナウイルスワクチン接種や手上げ横断の復活、さらには路面標示や区画線の更新などの重要な議題が討議された。
新型コロナウイルスワクチン接種に関する進捗が報告され、接種率は約45%に達し、今後も継続的な接種活動が予定されていると明らかにされた。保健福祉部長の助川直樹氏は、「国が示す目標に向けてやっていく」と述べ、接種体制の強化を図っている。
また、辻正男議員が提出した手上げ横断の復活に関する質問には、市民生活部長の大木茂雄氏が回答した。大木氏は、教則に手上げ横断が復活した理由や、交通安全の重要性を強調し、教育機関と連携を取ってその啓発に努めていると述べた。これに対して、辻氏は交通事故の現状にも言及し、生徒たちの安全を考慮する必要性を訴えた。
さらに、路面標示の維持管理についても議論が交わされ、特に摩耗した標示の早期塗り直しの必要性が強調された。市は、交通安全確保のためにこれらの施策を進めているが、実施には限界があることも認識されているようだった。
市長の荒木恵司氏は生理の貧困に対する新たな支援として生理用品の無償配布についても触れた。市民からの寄付を受け、迅速な配布が行われたことは評価されている。しかし、今後の継続的な支援策の金銭的な担保の必要性を指摘する意見も出た。
桐生市の今後の施策について、大木氏は、教育委員会と連携した図書館の運営や生理用品に関する支援施策を検討・実施していく意向を示し、市民サービスの向上に努めるとしている。議会では、施設の適切な管理の実施とともに、必要な施設が整えられるよう議員からの要望も続いた。