令和3年9月16日、桐生市議会第3回定例会が開催された。この日の一般質問では、市の防災対策や子どもたちの教育、少子化問題、空き地・空き家の利用促進など、多くの重要なテーマが取り上げられた。
最初に、人見武男議員が自主防災組織について質問した。彼は、桐生市の自主防災組織の現状を示しながら、現在の85.4%の組織率を100%に向けた取り組みを問うた。新井利幸共創企画部長は、市も広報や防災学習会、補助金制度を適用し、組織化を推進していることを強調した。市民が相互に協力する体制を築くことが、災害時に頼れる組織形成に繋がると期待されている。
次に、教育についての質問があり、西場守教育部長は、枠組みや計画を明確にし、現状の適正規模や配置に対する取り組みについて報告した。市では、地域への説明を丁寧に行い、保護者との意見交換を進め、教育環境の向上を図っている。その中で少子化も影響し合っており、婚姻数や出生数の減少が深刻な課題と認識されている。
続く質問では、久保田裕一議員が国道50号前橋笠懸道路の整備進捗状況を尋ねた。都市整備部長は、進捗率が約27%であり、引き続き国や県に要望する考えを示した。この道路が整備されることで、桐生市と県都の前橋を結ぶ路線が拓かれるとの見通しだ。
また、皆様から土砂災害対策や砂防ダムの役割についての質問があり、共創企画部長は、災害対策に向けた取り組みとしてハザードマップの活用や避難情報の周知を各所で行っていることを報告した。