令和5年3月16日に実施された桐生市議会第1回定例会では、「桐生の市政を担う人材の育成、登用」や「職員の人材育成に関する基本的な考え方」など、幅広いテーマが議論された。特に、石渡宏明議員が、人材育成と登用に関して強い関心を示し、市職員の育成環境について詳しく質問を行った。総務部長の青木紀夫氏は、「職員は組織の要であり、人材育成が重要だ」との考えを示した。具体的には、評価者と被評価者間でのコミュニケーションを通じて、業務改善や意識の共有を図るとし、自己研さんについても支援し、職員の能力向上に寄与しようとする姿勢を見せた。この一連の質疑の中で、桐生市が職員個々の能力を生かし、育成に力を入れていることが伺えた。
また、バーベキューごみ問題についての意見も取り上げられた。地域住民が河原でのごみ問題に苦慮している現状が報告され、今後は外国人住民への啓発活動が求められるとともに、市民全体の協力が重要であるとの見解が示された。若年層の転出超過や移住・定住促進策については、桐生市も新たにワンストップ窓口を設置し、移住者をターゲットにした施策を推進していく考えを確認。これにより、地域の活性化に繋げることへの期待が寄せられた。
さらに、子育て支援も大きく取り上げられ、学校給食費無償化の要望が強く表れた。これまでの体験を踏まえ、市は財源の捻出を含めて、具体的な事業実施について思案をすすめなければならないと成長する時期に響く重要な知見が得られた。市民の負担軽減に繋がる施策が求められ続けているが、財源獲得には厳しい条件が付きものだ。市民が望み、地域の未来を左右する政策について、今後の進展が期待される。