令和2年度の桐生市議会第3回定例会において、主に一般質問が行われ、市民の関心事項に関わるさまざまな議題が取り上げられた。
中でも、新桐生駅のバリアフリー化についての議論が注目を集めた。市長の荒木恵司氏は、このプロジェクトが市民の切実な要望に基づくものであり、長年の懸案であったことを強調した。新桐生駅は本市の交通の要所であり、エレベーター設置や多機能トイレの新設によって、誰もが利用しやすい駅となることが期待されている。バリアフリー化にかかる事業費は、国、県、市の支援によって捻出される予定であり、事業は2020年度中に着工される見込みである。
また、就職氷河期世代への支援についても重要な位置を占めていた。市は、国が策定したプログラムに基づき、この世代に向けた雇用支援策を推進している。具体的には、ぐんま若者サポートステーションと連携し、就職支援のための相談窓口を設けるなど、着実な取り組みを進めている。市の努力により、失われた世代と呼ばれるこの層が、より多くの機会を得られることを期待したい。
さらに、新型コロナウイルス対策についても多くの質疑が行われた。市は、今後の感染症の流行に備え、医療機関との連携を密にし、感染リスクを最小限に抑えるための準備を整える方針である。特に、教育現場においては感染防止策が実施され、学ぶ環境の安全確保が図られている。