令和5年6月5日、土岐市議会は第3回定例会を開催し、重要な議案が審議されました。
市長の加藤淳司氏は、開会の挨拶の中で、最近の大雨による土岐川の氾濫危険水位超過や避難指示を受けた状況に触れました。加藤市長は災害対策の必要性を認識し、今後の備えを強化する意向を表明しました。
また、補正予算案が提案され、令和5年度の土岐市一般会計補正予算(第2号)についても言及されました。加藤市長は、価格高騰の影響を受ける世帯や事業者への支援策として、関連経費を盛り込んでいると説明しました。総額260億1249万円の予算の中には、子育て支援としての第2子以降のお祝い金や高校進学準備金支給の経費も含まれています。特に新型コロナウイルスの影響に対応するため、健康福祉部長の黒田隆之氏は国民健康保険と介護保険の条例改正について言及し、減免措置の継続を強調しました。
さらに、税条例や諸いろいろな条例改正も審議されました。市民生活部長の伊佐治良典氏は、森林環境税の導入に向けた税条例の改正について説明し、地方税法に即した必要な見直しを行う旨を伝えました。また、印鑑条例の改正により、個人番号カードを利用した印鑑証明書の取得可能についても新たな規定が設けられました。
議場では、農業委員会委員の任命に関する議案も複数提出されました。農業振興部長の正村彰浩氏は、地域農業の振興を目的にした人材の選任を行う重要性を述べました。
さらに、陶元浅野線道路の新設工事に関する請負契約や焼却施設の整備工事に関する議案も讨论されました。その契約金額はそれぞれ3億1680万円と2億5828万円に設定されており、公共インフラの改善に向けた重要なステップとなります。
最後に議長の西尾隆久氏は、議事の休会を提案し、出席議員に感謝の意思を示して定例会は散会とされました。今後、提出された議案の詳細な審議が行われる予定です。