令和6年第3回中津川市議会定例会が6月4日、午前10時に開会した。
会議では多くの議題が上がり、特に「繰越計算書の報告」に関連した報告が重要なテーマとなった。市長・小栗仁志氏は、各報告について詳細に説明を行った。報第3号から報第6号までの繰越計算書は、リニア中央新幹線関連の道路整備や水道施設等、多岐にわたる事業の繰越を報告した。
市長は、特に報第3号の内容を強調し、「一般会計の39事業において繰越を行った」と述べ、今後の計画に対する期待を示した。また、報第4号では水道事業会計の上水道施設改良に関しても言及し、「施設の維持に重要な役割を果たす」と語った。
さらに、全体的な質疑でも報告内容が重点的に取り上げられ、議員の関心は高いことが伺えた。議第38号の中津川市職員定数条例の改正については、職員の育児休暇取得の促進や有効な人員確保が必要であるとする指摘があった。
また、議第39号の「キャンプ場等の設置に関する条例改正」では、コスト影響を受けたことが説明され、周辺市民に対するサービスの質を維持する意義が強調された。
岐阜県後期高齢者医療に関する議案も審議され、法律の改正に応じた対応が求められることとなった。市長は「制度改正により業務に影響が出るが、適切に対応していく」と話した。
議第42号の市道路線認定の件では、一般県道の道路改良についての進捗状況が報告され、議会内での意見交換も活発に行われた。
最後に、陳情第3号の「選択的夫婦別姓制度」に関する意見書についても話し合われ、議会としての意見を整理することが確認された。
これらの議題の進行により、中津川市の今後の発展に向けた方針が打ち出され、議場は活気に満ちた雰囲気で散会を迎えた。