令和6年第4回中津川市議会が開催され、重要な決算認定議案が取り上げられた。
本日、提出された議案は市長からの8件で、認定が求められた決算は、一般会計から国民健康保険、介護保険、高齢者医療、さらに水道や下水道事業など多岐にわたる。
特に「令和5年度中津川市一般会計決算」について、木下律子議員は反対討論を行い、リニア新幹線に偏重した予算が他の事業に影響を及ぼしていると指摘した。
彼女は「リニア駅周辺の事業に約26億円が使われ、土木費の4割を占めることに懸念を示した。これにより、他の市民サービスが圧迫される」と述べ、決算の認定に反対する理由を深く説明した。
また、国民健康保険事業会計決算に対する田中愛子議員の反対討論も注目された。彼女は「低所得の高齢者や非正規労働者が多くを占める国保加入者に高い保険料負担を強いる現状は問題である」とし、「一定の条件下での保険料引き下げを国に求めるべきである」と強調した。
介護保険についても同様に、田中議員は「特養ホームへの入り待ちが多発し、介護離職が社会問題となっている」と述べ、決算認定には反対の立場を取った。
これらの意見は議会の中で重要な議論を呼び起こし、市民生活への影響を考慮した意義ある討論が行われた。議長の島崎保人議員は質疑が無いことを確認し、議案を進めた。最後に、すべての議案が賛成多数で認定される運びとなった。
議長は「本議会においての審議が重要な決定に繋がった」と評し、市民生活の改善に向けた議会の取り組みが今後も期待されると締めくくった。今後も中津川市の行政運営が市民目線で進むことを期待したい。