令和5年第1回土岐市議会定例会が開かれ、22件の議案が審議されました。
特に注目されたのは、令和5年度土岐市一般会計予算に関する議論です。文教厚生委員会の委員長、水石玲子氏は、予算案の中でも医療的ケア児保育事情への体制強化が求められると発言し、この件の重要性を強調しました。
また、教育部門でも大きな変更が見込まれています。執行部は保育士の正規職員採用が進んでいるという発言があり、業務の改善が着実に進んでいることが報告されました。
この会議では、公共の福祉に向けた施策が多々取り上げられ、人々の生活基盤を支える重要な内容が取り扱われています。具体的には、教育長の山田恭正氏から、地域子育て支援拠点施設の設置の効果に関する質疑が行われ、年間20,000人程度の利用を見込むと説明がありました。更には、放課後等デイサービス利用者の増加要因についても触れられ、新規事業所の増加が挙げられました。
一方で、財源確保に向けた基金の活用も重要視されています。医療的ケア児保育事業への支援について、執行部は県内の保険料水準統一化を見据えた計画的な活動が望ましいと述べました。これに対して、会派からの意見では、福祉や教育へのさらなる予算配分が求められました。特に、物価高騰が市民生活に与える影響を考慮し、保険料の引き下げが強く呼びかけられています。
投票の結果、各議案とも賛成多数で可決され、予算案が承認されました。本会議は、地域の未来に向けた重要な取り組みを進めるための基盤となるものとされています。土岐市の発展には、引き続き市民からの協力が不可欠である旨が市長からも伝えられ、会議は無事終了しました。