令和5年第5回土岐市議会定例会が30日に開会され、重要な議案が数多く提案された。
この定例会では、令和5年度一般会計補正予算(第4号)や様々な特別会計の補正予算について、慎重な審議が行われる。
市長の加藤淳司氏は、今年は新型コロナウイルスの影響からの回復年になったことを振り返り、地域イベントが再開されたことに言及した。特に、土岐市織部まつりや曽木公園のもみじライトアップが4年ぶりに開催された点を強調した。
また、議会では、人口減少や人材不足に直面する中での行政組織機構の改革が議題に上がった。加藤市長は、子どもや子育て関連の業務を集約し、包括的な支援を進める考えを述べた。
市長の説明によると、補正予算案は、物価高騰対策や新病院の建設費用等が盛り込まれており、一般会計の補正では歳入歳出それぞれに約1億円余りの追加が求められる。
議第75号とされる令和5年度一般会計補正予算案は、補正後の予算総額を261億7,121万円に引き上げる内容で、配分は陶元浅野線の道路新設工事等に充てられる。また、この補正案は人件費に関連する整理も含まれており、その影響は多くの部門におよぶとされている。
市民生活部長である伊佐治良典氏は、国民健康保険特別会計補正予算についても言及し、歳入歳出それぞれ243万8,000円を減額する案を説明した。
さらに介護保険や後期高齢者医療に関連する特別会計の補正予算も提案され、人件費の見直しによりそれぞれ754万5,000円の増額や152万円の減額が示された。これにより、福祉サービスの質を維持する施策が継続される見込みである。
会議の最後には、議第100号として市道路線の認定についても審議され、市内の道路網整備を含めた重要な施策が進められる予定である。議会では、会期に関する決定も行われ、今定例会の会期は本日から27日間と定められた。議会は引き続き、地元の福祉や住環境の向上に努めていく意向を示している。