令和3年第3回土岐市議会定例会が6月16日に開かれた。会議は市内の新型コロナウイルス感染状況について及びワクチン接種の実施状況が焦点となる中、具体的な施策や今後の見通しについて活発なやり取りが行われた。
最初の質問で小栗恒雄議員は、市内の感染者数の分析を求めた。健康福祉部長の黒田隆之氏は、市内の感染者数が累計268人で、死亡者は8人に上ると説明。東濃5市の中では感染者数が多いとし、コロナのクラスターが要因であるとも指摘した。データに基づく分析をさらに求めたところ、市内の感染者数が特に多い理由についての質問に対して、黒田氏はクラスターの発生が影響していると強調した。
次に、ワクチン接種についての質問も行われ、安全で確実な接種を確保するための取り組みを問われた。黒田氏は、ワクチン接種が進んでいる状況を踏まえ、特に高齢者への接種が順調であることを報告。さらに、接種に対する発見や接続の必要性を強調した。
ただ、市民に対する情報提供の重要性も浮き彫りとなった。小栗議員は、感染者数の増加傾向が継続する中、何らかの対応が必要とする意見を述べ、今後の見通しについて知事や専門家と協議するように要望した。
また、教育長の山田恭正氏は、今後の教育現場における対応策を述べ、子どもの安全を最優先にした教育環境の構築について言及。特に、教師の働き方改革が求められている中、生活支援が求められるヤングケアラーへの対応についても意識を向けるべきだと述べた。
さらに、保育士の確保および待遇改善についての提案もあり、加藤淳司市長は全国で厳しい状況にある中、近隣市と比較検討しながら、施策を進めていく意向を示した。