令和元年第4回土岐市議会定例会が開かれ、様々な案件が審議されました。
今会議では、補正予算案が中心となり、特に一般会計の補正予算が注目を集めました。
市長の加藤淳司氏が提案したこの補正予算では、歳入歳出それぞれ4億211万円の追加が求められ、補正後の予算総額は238億9722万円となります。
主な内容として、農林水産業費においてため池浸水想定区域図作成業務の経費や、商工費においてプレミアム付商品券発行事業の経費が計上されました。
また、国民健康保険特別会計の補正予算も承認され、こちらも歳入歳出それぞれ4,768万9,000円の追加が求められ、総額は61億4,852万2,000円です。
過年度分の給付費等交付金の精算により、返還金が計上されることが特徴です。
さらに、駐車場事業の特別会計では、アスベスト除去工事のために歳入歳出それぞれ3164万7,000円の追加が求められています。
この工事は、駅前自転車駐車場の外壁からアスベストが検出されたため、必要な措置です。
予算に関する議案だけでなく、条例関係の議案も多く提出されました。
土岐市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定が提案され、地方公務員法および地方自治法の改正に伴い必要事項を定めるものであると説明されました。
さらに、犯罪被害者等支援条例や印鑑条例の改正案も議題に上がり、これらは地域の法制度を見直し、より良い支援体制を構築するための一環と位置付けられています。
市の財政状況や各特別会計の決算報告も含め、議員たちは慎重に審議を重ねており、各議案に対する質疑も活発に行われました。
議長の山田正和氏は、議会が果たす役割の重要性を強調し、各議員に対して十分な審議と責任ある議決を促しました。
議会は32日間の会期に渡り、特に補正予算での予算執行における影響を注視し、今後の行政運営に繋げる意義を共有しました。