令和5年第3回土岐市議会定例会が、6月19日午前9時より開議されました。この会議では、一般質問が中心に議論され、多様なテーマが取り上げられました。
特に、学習障がいへの支援については水石玲子議員が質問し、ディスレクシアへの理解と支援強化が求められました。教育次長の河合広映氏は、ディスレクシアを抱える児童の人数を紹介し、指導計画に基づく個別の支援が行われていると説明しました。彼は、教科書のデジタル化やタブレット端末の導入による支援の重要性を強調し、今後も手厚い支援が必要であると述べています。
また、健康寿命延伸に関しては、水石議員が骨粗鬆症の予防に向けた取り組みを尋ねました。健康福祉部長の黒田隆之氏は、骨粗鬆症の予防教室や健康教育の実施について報告し、対象者は30歳から64歳までの女性であり、その年齢層に特に注意を払っていると説明しました。市民の健康意識を高めるための積極的な施策が求められています。
さらに、財産の取得についても議論がなされました。市長の加藤淳司氏は、障害対応特殊救急自動車を2,365万円で取得する議案を提出し、効率的な救急体制の整備を図る考えを示しました。この自動車の導入は、災害対応能力や市民の安全確保に寄与することが期待されています。
議会全体を通じて、今後の土岐市における医療・教育・福祉の充実に向けた取り組みの必要性が強調されました。特に、高齢化が進む中での健康寿命延伸や障がい者への理解と支援についての施策が重要視されています。議会の議論は市民のより良い生活環境の実現に向けて続いていくことを期待しています。