令和5年2月16日、多治見市役所にて全員協議会が開催された。
会議では、今回の議題に関して多くの議員から活発な意見が交わされた。特に注目されたのは、中期財政計画に関する議論で、総務部長の仙石浩之氏は、基本構想や基本計画の策定が着々と進行中であることを述べ、新本庁舎の建設予算についても言及した。
仙石氏は、「建設費は52億円で、その他の諸経費も考慮しながら計画を立てている」と強調した。また、令和9年1月の竣工は難しいとの見通しも示した。
議題3の養正公民館と坂上児童館の機能統合計画については、企画部長の柚木崎宏氏が進捗を報告した。地域住民との調整が課題になり、林美行議員からは「地域に納得してもらうための整合性が求められる」と発言があった。
林議員は、統合した後の児童館の設置位置が適切かどうか懸念を示し、「子供たちの居場所を作る意義を考慮すべき」と指摘した。市民意識調査を挙げ、多治見市政に対する住民からの不満も言及した。
これに対し、企画部次長の佐々木直美氏は「既存の施設の使い方を考慮し、財政面からも現実的な戦略を取る必要がある」と回答した。
また、井上あけみ議員からは、エレベーター設置の必要性についても議論がなされた。坂上児童館の耐震性問題が一層の課題であり、優先的対応が求められていることが指摘された。
議題4の第8次総合計画策定については、今後のパブリック・コメントを予定しており、完成版のデータも配布する予定と柚木崎部長が答えた。
最後に、事務局長の河地孝彦氏による議会運営委員会の決定事項が説明され、特に異議は唱えられず、全員協議会はスムーズに終了した。