令和6年第1回多治見市議会定例会が、2023年2月21日、午前10時に開会した。
まず、会議録署名議員として「獅子野 真人氏」「亀井 芳樹氏」の2名が指名された。次に、今定例会の会期は31日間に決定された。
続いて、「多治見市手数料条例の一部改正」について、市長「高木 貴行氏」が説明を行った。改正内容には、戸籍法改正に伴う手数料の見直しと、電子的証明書の交付が含まれている。手数料は全国的に同程度と予想されており、利用者の利便性が向上する見込みである。高木氏は「戸籍証明書の交付業務の省力化を図るため」と強調した。
この他に、令和7年4月からの医療費無償化についても言及され、低所得者層への支援が強化される。保健福祉政策においては、健康寿命の延伸を目指した官民連携による健康マイレージ事業の拡充が計画されている。市長は「健康で活力のある街づくりを進めてまいります」と述べた。
また、令和6年度一般会計予算は過去最大の459.6億円に達し、前年同期比10.5%の増加を見込んでいる。これは、子育て支援政策や大型建設事業等が大きく影響しているとされる。市税収においてはマイナス成長を示すも、地方特例交付金による補填で実質的にはプラスとなる。
市長は議会に対し、予算執行において責任を持つことを求めた。さらに、令和6年度には行政改革大綱の策定も行われ、「効率的で透明性のある行政の実現を図る」とした。市民の声を反映させた行政運営を続けていくことが求められる。
最後に、議題として「人権擁護委員候補者の推薦」が取り上げられ、特に異議はなく承認された。
この会議は今後も市民のニーズに対応し、行政サービスの向上を目指すための重要な機会となる。特に、子育て支援や福祉政策の充実は多治見市民にとって非常に重要なテーマであり、今後の議会の動向が注目される。