令和5年6月26日に行われた多治見市定例会では、市政一般質問が行われ、多岐にわたる政策課題が討論されました。
特に注目を集めたのは、新市長に就任した高木貴行氏の市政運営方針についての質疑です。市長は、「市民が主役のまちづくり」を掲げており、その中で特に子育て関連施策を強化する意向を示しています。具体的には、高校生までの医療費無償化や、第2子以降の給食費無償化についても言及され、迅速な実現を目指す考えが強調されました。
「子ども支援課の強化」についても疑問が呈されました。人員増加や民間との連携を進めていく必要性が指摘されており、多治見市が総合的に子育て支援を充実させるための施策も重要なテーマとして取り上げられました。特に、子どもが安全かつ安心して成長できる環境を整備することが求められています。
また、市内の空き家問題についても取り上げられ、空き家・空き地バンクの活用や、特定空き家の管理強化が必要であるとの意見が出されました。市は、危険空き家の処理を進めるための施策を急ぐ必要があり、その調査と実行についての議論が活発になっています。
高齢化社会における地域移動手段の確保も重要な議題として浮上しています。高齢者や障がい者が生活しやすい環境を提供するため、地域内での移動手段の確保に向けた取り組みが求められています。自家用有償旅客運送やボランティア輸送の導入についても検討が進められています。
最後に、プラティ多治見の現状についても多くの質問が寄せられ、テナント誘致の困難さや運営に関わる課題が指摘されました。市は引き続き、テナントの誘致活動を進め、プラティ多治見の活性化に向けて努力することが求められています。市民が快適に住み続けられる環境を整えるため、例年以上に市の取り組みへの期待が高まっています。