令和5年9月22日、多治見市議会定例会の開会が宣言された。
会期は本日から9月末の29日までの38日間とすることが決定された。
重要な議題の中で、特に令和4年度の各会計決算が焦点となる。
市長の高木貴行氏は、令和4年度の一般会計において歳入が505.9億円、歳出が456.4億円に達したと報告し、
市税収入が過去最大の154.3億円であることを強調した。
また、歳入におけるふるさと応援寄附金が前年度比51.4%増の1.1億円に達したことは良い弾みだ。
続いて、決算余剰金についても触れ、43.9億円で、22億円は財政調整基金に積み立てると説明した。
さらに、高木市長は、市政の健全化を維持しながら市民サービスの向上に努める意向を示した。
次に、令和4年度南姫財産区事業特別会計や土地取得事業特別会計の決算についても言及された。
それぞれ歳入と歳出が概ねほぼ均衡を保っているとのことだ。
市民健康部長の伊藤香代氏は、令和4年度の病院事業に関連する決算報告を行い、
市民病院の運営において新型コロナウイルス感染症対策が適切に行われたことを伝えた。
有収率が88.44%で、令和4年度においても水道事業が黒字を保持しているとの報告を水道部長の木村信孝氏が行った。
一方で、人口減少と水道の給水量の低下が健康経営に影響を及ぼしている点も懸念材料として挙げられた。
また、令和5年度の会計補正予算案についても議論が交わされ、合計で10.3億円の補正が必要とされた。
施設改良や新本庁舎の建設準備に関する費用が含まれており、市民との交流を深める施策が示された。
最後に、人事案件では副市長の選任、教育長の任命が承認され、
新体制による取り組みが始まることが期待されている。
議長の柴田雅也氏が、次回の会議に向けた協力を呼びかけながら閉会の意を表した。