令和2年11月16日に行われた多治見市の全員協議会では、重要な議題が話し合われた。
議題1では、12月に予定される第5回定例会の提出予定議案について総務部長の富田明憲氏が説明を行い、議員から特に確認事項はなかった。
続いて議題2では、広がる漏水問題と水道事業経営の現状について水道部長の村瀬正一氏、上下水道課長の岡田英隆氏が報告した。市内の水道管老朽化が漏水の主因であり、調査が困難であることが指摘された。議員の林美行氏は、「漏水の問題に何が最も効果的か」と質問し、岡田氏は生活様式の変化が影響していると述べた。
計画的な管更新と漏水調査の強化が必要とされ、今後の投資が求められている。林氏は県水の価格が高いことに触れ、価格低減交渉について提案を行った。これに対して岡田氏は、11市町での意見集約を通じて、年間1,700万円の受水費削減が達成されたことを報告した。
議題3では、新設の子どもの権利相談室でのLINE相談について説明があった。環境文化部長の若尾浩好氏は、子供たちへの相談ツールとして気軽に利用できることを期待すると述べ、将来的には岐阜県と連携し、相談サービスの一貫性を保つ考えを示した。
片山竜美議員は「この新しい相談ツールが一人でも多くの子供を助けられることを願っている」と期待感を表明した。このように、全員協議会では、今後の水道事業の運営と子どもの権利に関する施策が議題にあがり、有意義な意見交換が行われた。