令和2年3月16日に行われた多治見市の定例会では、市政一般質問が行われ、様々な重要なテーマについて議論が展開された。特に、豪雨災害への備えや地域防災力の向上に関する取り組みが強調された。
仙石三喜男議員は、豪雨災害に備えた地域防災力を強化するための具体的な取り組みについて質問を行った。彼は、近年の豪雨被害の増加を踏まえ、自助や共助の大切さを訴えた。古川市長は、自主防災組織の強化や災害時の避難所運営体制の充実を図る意向を示し、防災士の育成や地域密着型の支援活動が必要であると述べた。
新型コロナウイルス感染者の拡大に関しては、柴田雅也議員が公衆衛生について言及した。彼は、市民への感染予防対策について確認し、福祉避難所の体制や支援体制の充実を求めた。古川市長は、既に新型コロナウイルス対策本部を設置し、定期的に会議を開催していることを報告した。また、緊急事態に備えた迅速な情報発信の重要性を強調した。
三輪寿子議員は、ジェンダー平等に向けた取り組みについて質問し、特に教育や社会進出における女性の地位向上が求められるとの意見を述べた。市長は、男女共同参画を一つの重要な政策として捉え、職員育成の戦略の中にこの概念を含める意義を説明した。
城處裕二議員は、親育ちプランに関連して、地域の教育環境の整備について議論を深めた。彼は、地域全体で子どもを育む姿勢を促進する必要性を訴え、親育ち4・3・6・3たじみプランの重要性を強調した。市長は、街全体の力を活かして、親と子が共に学び成長することが重要であると強調した。
この定例会では、住民の健康を守るための施策、特にHPVワクチンの接種促進に向けた取り組みも話題になった。議員たちは、接種に対する正しい情報提供の重要性を認識し、権利を行使するための情報周知が必要であると意見をまとめた。
多治見市の行政は、これらの取り組みを通じて、地域の安全・安心、そして市民の健康を守るための課題解決に向け、今後も引き続き精力的に取り組む姿勢を示した。