令和3年3月17日に開催された多治見市議会定例会で、議会は令和2年度及び令和3年度の一般会計補正予算についての審議が行われた。
本회의では、まず令和2年度多治見市一般会計補正予算(第10号)について議論が行われた。発言者の中で吉田企貴君が、特にタクシー運行に係る補助金について言及した。彼はこの施策が地域公共交通において重要な役割を果たしているという認識を示した。市長の古川雅典君は、「タクシーは多治見市の公共交通」と位置付け、運転士への支援策を講じた背景について言及した。タクシー会社には1台あたり3万5千円、運転士には7万円の給付が行われることが強調された。
次に審議されたのは令和3年度多治見市一般会計補正予算(第1号)である。この補正予算では新型コロナウイルス感染症対策や福祉施設への支援、さらには教育環境の整備に力を入れる内容が盛り込まれた。古庄修一君は新型コロナの影響を受ける子どもたちの状況を問いかけ、市長は医療関係者への感謝を述べつつ、感染拡大防止に向けた取り組みの必要性を強調した。特に、過去の経験を踏まえた情報伝達の重要性が指摘された。
また、議会では市政一般質問が行われ、消防団の活動や教育施策についても多くの質疑が交わされた。若尾敏之君は、消防団の人材育成と活動の重要性を強調し、活動が継続的かつ効果的に行われるための施策を問うた。市内の消防団員の確保や平均年齢についても詳細な説明があり、危機感を持つ市民に向けた施策の検討が求められた。
さらに、教育現場では緊急事態宣言中における教育活動の変化についての質問も多く見られた。教育長は学校での感染対策や、オンライン授業の実施状況について応答した。生徒数の減少が進む中での施設整備や教育環境の充実についての議論も行われた。
今回の議会では、財政計画についての見直しや新たな施策の提案が行われる中で、議員からは市民の意見を積極的に求める姿勢が見受けられた。特に、保護者と子どもたちの生活環境をより良いものとするための施策の強化が強調され、今後の動向に注目が集まっている。