令和5年12月定例会が、11月27日に多治見市議会で開催された。会議では、国民健康保険条例の一部に関する改正案が取り上げられた。市長の高木貴行氏は、議案撤回の理由を国からの内容誤りの通知に基づくものであると説明した。
このほかにも、報告事項として数件の専決処分案が示された。この中には財政向上指針及び財政健全基準に関する報告が含まれ、市の財政状況に対する懸念が議員から表明された。議員の亀井芳樹氏は、特に財政向上目標について、「目標値達成のための具体策は何か」と問うた。総務部長の柚木崎宏君は、市債の管理や財政調整基金の適正化が重要であると強調した。
また、消防団員に関する条例改正案も説明され、定員の適正化が進められることが確認された。消防長の加藤繁君は、「家庭や地域との連携が非常に重要」と述べ、消防団員の確保に向けた具体的施策を強化する方針を示した。議員からは、消防力の維持に向けた懸念も挙げられた。
加えて、定住化促進に関する予算案においても、新規移住者向けの支援が述べられた。これに対し、井上あけみ議員は、「移住要因の調査が必要」と指摘し、移住者データの詳細な分析を求めた。