令和5年12月の定例会において、議長の柴田雅也氏が会議を開き、重要な議題について意見交換が行われました。特に多治見市の次年度に向けた「にぎわい」の創出が重要なテーマとして取り上げられました。
若尾敏之議員は、多治見市が近年、各種イベントを開催し、地域の活性化に取り組んでいることを評価しました。しかし、昨今のコロナ禍での影響を受けて、イベントの参加者数は減少傾向にあり、一層の努力が求められています。
高木貴行市長は、国際陶磁器フェスティバル美濃’24について、その準備が進められていることを強調し、この大型イベントが地域経済の活性化に寄与することを期待しています。また、美濃焼産業の振興に向けた取組みや、国際交流の重要性についても言及しました。
議会では消防団の人数減少の問題も大きな課題とされ、獅子野真人議員が消防団員の確保に向けた施策の強化を提案しました。この意見に対し、消防長の加藤繁氏は、地域との連携を一層強化していくことが重要であると答えました。
また、嶋内九一議員は、脱炭素の取組みや地域経済対策について質問し、具体的な施策推進の重要性が強調されました。特に、地域や市民が一体となって取り組むことが求められています。
井上あけみ議員は、坂上児童館の移転に伴う南坂上公園への遊具設置について、インクルーシブな公園整備の必要性を提言しました。これに対し、建設部長の村瀬正一氏は、遊具の設置を前向きに捉えているとし、地域の特徴を活かした整備を進める意向を示しました。
最後に玉置真一議員が公共交通の現状について言及し、地域交通の活性化が今後の重要な課題であることを強調しました。特に、地域のニーズを踏まえた交通手段の確保が求められており、各事業者との連携が不可欠です。今後も市が中心となり、地域の声を聞きながら公共交通政策を進めていくことが期待されています。