令和3年第5回多治見市議会定例会が11月19日に開催された。会期は本日から12月20日までの32日間と決定した。
本定例会では、特に多治見市一般会計補正予算(第6号)が重要な議題の一つとして取り上げられた。市長の古川雅典氏は、補正予算の内容として小学校特別教室へのエアコン設置を挙げ、1億5千万円の増額を計画していることを述べた。
この予算の財源には、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用するという。これにより、全ての小中学校の特別教室にエアコンが設置されることになる。古川市長は「学校環境の改善は子どもたちの学びにも寄与する」と強調した。
また、市長は次に行われた質疑応答の中で、地区懇談会の開催状況や国際陶磁器フェスティバルの開催結果について報告した。このフェスティバルには64の国から2,435点の作品が集まり、1万人以上の来場者を記録したという。
さらに会議では、条例改正の議案も提出された。特に多治見市手数料条例の改正には、長期優良住宅の認定申請手数料の引き上げが含まれており、市民への影響が懸念されている。市長は「市民の負担を最低限に抑えつつ、市の財政を健全に保つ必要がある」と述べた。
その他にも、国民健康保険や介護保険事業に関する特別会計の補正予算が提出されており、それぞれ要員の増減や会計処理が議論された。市長は市民サービスの向上を目指し、継続して取り組む姿勢を改めて表明した。
最後に、指定管理者の指定についても議論され、市の公共施設が適切に管理運営されることを確認した。議長の石田浩司氏は、出席した議員らに感謝の言葉を述べ、終了時刻を午前10時47分に設定した。会期中の重要な案件として、今後の議論に期待が寄せられている。