令和5年10月20日、多治見市役所にて全員協議会が開会され、多くの重要な議題が議論された。
特に注目されたのは、南姫中学校におけるイラストの無断使用問題である。この事案について、副教育長の熊崎健一氏が説明し、無断使用に対して多治見市が謝罪する必要があるとの見解が示された。議員からは、教育委員会が学校報を発行する前に確認する必要があるとの指摘があった。特に若尾敏之議員は、教育委員会の責任を厳しく追及し、再発防止策についても質問した。教育総務課長の杉村哲也氏は、著作権の意識を高める研修を実施する考えを述べた。
また、財政判断指標の見直しについても議論が交わされた。林美行議員は、経常収支比率を引き上げることのリスクを強調し、自由度が下がる点を懸念した。財政課長の小栗利広氏は、見直しは今後の経常的経費の増加を考慮したものであり、従来の経費削減努力は継続するとした。議員からは、具体的な対策が求められ、見直しの意義が問われた。
さらに、岐阜県国民健康保険に関する個人情報の持ち出しについても言及されたが、特に議論は生じなかった。会派視察研修報告では、自民クラブの獅子野真人議員が自動運転バスの急ブレーキがもたらす危険性について報告し、関心を集めた。
その他、執行部への要望事項や人事院勧告についても議論され、各議員から建設的な意見が交わされた。議長の柴田雅也氏は、市民との対話集会の重要性を強調し、議員自らが市民の声を聞く機会を増やすことを提案した。このように、今回の協議会では多面的な議題が取り上げられ、多治見市の今後に関する多くの重要な意見が出された。