令和3年7月、全員協議会が多治見市役所で開催された。
この会議では、三の倉センター大規模整備事業や使用料・手数料等の見直しについて、多くの議席が熱心に討議された。
特に三の倉センターについては、環境文化部長の若尾浩好氏が総事業費を2億円削減し、これをどのように管理していくかについて質問が相次いだ。議員の林美行氏は、将来的に必要な工事のコストについても取り上げ、詳しい回答を求めた。
これに対し、小川健二三の倉センター所長は、事業費の管理方針を説明。毎年の定期整備の中で優先順位をつけ、計画的に対応していくと強調した。
また、新たな焼却場の広域化についても、各市との協定や今後の協議の重要性が指摘された。特に、瑞浪市や土岐市との連携が今後の課題であるとの認識が広まり、広域化を進めることでコストを下げる方針が示された。
さらに、使用料・手数料の見直しについても活発な議論が展開された。財政課長の桜井康久氏は、全体の増収見込みについての資料を9月定例会までに整理すると述べ、見直しの背景には市民への負担を考慮する必要があると認識を示した。
使用料の改定は、市民はもちろん、各議員にも影響が大きいとの声が上がり、特に林美行議員は、市民への負担軽減と利用促進のバランスを求めた。
下水道使用料の改定については、上下水道課長の岡田英隆氏が現行の2,500円から3,000円への引き上げを目指すことを説明。議員たちからは、段階的な値上げの必要性や、公共施設の維持管理費との関連についての質問が相次いだ。
同様に、多治見市陶磁器意匠研究所の使用料の改正も話題に上り、入所料の均一化やその影響について議論され、経済部長の長江信行氏は、地域の特性を考慮しつつ繁忙性を優先した見直し案を提示した。
ワクチン接種に関する議題でも、企画防災課長の伊藤徳朗氏から接種方針について説明が行われた。議員からは、接種後の行動に対する案内が求められるなど、今後の対応についても関心が寄せられた。
今議会では、地域のリーダーたちがさまざまな分野において市民のための政策・計画を活発に議論し合い、多治見市の未来を見据えた討議を行う機会となった。