令和元年9月定例会(第4回)が行われ、市政に関する重要事項が議論された。
まず初めに、議長の嶋内 九一氏が会議の開会を宣言し、出席議員21名が確認された。続いて、会議録署名議員に片山竜美氏と玉置真一氏の二名を指名することが告げられた。
続いて行われた市政一般質問では、特に吉田 企貴議員の発言が注目を集めた。「土合橋から斧研橋までの道路整備について」と題し、交通渋滞の問題を取り上げ、地域の発展に伴う渋滞の解決が喫緊の課題であるとした。吉田氏は、多治見市民の多くが交通渋滞を不満に持ち、その解決策を求めていると述べた。具体的な道路拡幅の要望もあり、土合橋の整備の重要性が強調された。
次に市長の古川 雅典氏が道路整備に関する進捗を報告し、土合橋に関する国土交通省との協議内容を説明した。古川市長は、土合橋の架けかえの必要性を認識しつつも、現状の河川整備との整合性が課題となっていることを指摘した。さらに、道路整備を進めるための予算確保や県との意見調整の重要性が語られた。
その後、三輪 寿子議員も質問を行い、「自治体職員のあり方」について触れ、過酷な労働環境の改善や教育現場における支援の充実を求める声が上がった。市長もその必要性を認識し、具体的な対策の実施に向けた取り組みを確認した。特に、会計年度任用職員制度の導入が期待されることが述べられた。
最後に片山竜美議員が公共交通について質疑を行い、地域格差の問題を挙げた。市長は、地域あいのりタクシーの導入状況を紹介し、行政と市民との連携の重要性を強調した。今後の計画として、市民の意見を基にした公共交通施策の改善が必要であるとされた。
このように、多治見市では市民の声を反映した様々な課題に対し、具体的な施策の模索が進められ、市政の運営に対する市民の期待が高まっている