令和3年5月10日、多治見市の臨時会が開かれ、重要な行政に関する議題が審議された。
この会議では、議長と副議長が辞職することが許可され、新たに議長に石田浩司氏が選出された。 古川雅典市長は、辞職した議長と副議長に感謝の意を表した。
さらに、会期の決定が行われ、議会は同日より4日間開かれ、主要な議題として専決処分の報告や承認が含まれている。
古川市長は、新型コロナウイルスの影響についても触れ、感染者の増加に対し、迅速な対策を講じていると報告した。特に、ゴールデンウィーク中の感染拡大や変異株の影響について懸念を示し、時短要請や飲食店での酒類提供の中止を決定したことを強調した。市長はワクチン接種に関しても報告し、希望する全高齢者が適切に接種を受けられるよう全庁を挙げて取り組む姿勢を示した。
その後、専決処分にかかる議題が一括審議された。報告される内容には工事の契約変更、水道料金未収金の権利放棄などが含まれ、各議案について詳細な説明が行われた。特に水道料金の未収金に関する処理では、100人分の権利放棄が行われ、時効期間の満了や本人の死亡などが理由として挙げられた。
また、一般会計補正予算の議案では、子育て世帯への支援が強調された。新たに対象に加えられた低所得のふたり親世帯への給付がされ、児童1人当たり5万円が計上されている。
会議の中で強い関心を持たれていたのは訴訟提起に関する議案である。旧勤労青少年ホームに対する賃貸契約の終了に伴う明渡しを求めるもので、当該法人が建物をまだ占有しているため、損害金の支払いを請求する内容となっている。
最終的に、議会は休会を決定し、明日からの2日間の休会が承認された。全体として、多治見市議会は市民の安全と福祉を最優先に考えた議論を重ねていることが示された。