令和2年第1回多治見市議会定例会が開催された。
市長の古川雅典氏は冒頭で、令和2年度の予算概要を説明した。特に市制80周年に向けた取り組みとして、新たに設立される食育センターや小泉小学校の建設、南市街地の再開発事業について強調した。また、インフラ投資として公共施設355台の防犯カメラの設置も計画されている。
令和2年度一般会計予算の総額は416億7300万円で、前年比約11億7400万円(2.9%)の増加。歳入では市税が146億円を見込み、交付税も54億円の増加が見込まれる。民生費や教育費の増加に伴い、特別会計も233億6700万の予算が設定された。
多治見市では、2020年東京オリンピック・パラリンピックに伴う聖火リレーミニセレブレーションを計画しており、市民の根強い支援を受けて盛大に行う予定である。市が提案した予算には、災害時の避難行動要支援者への新たな支援制度の構築や、公共施設の統合化など、持続可能な都市作りに向けた施策が多く含まれている。
また、地域医療についても発言があり、市議会では多治見市民病院の再編統合の公表撤回を求める意見書が提案された。賛同の声が上がり、市民の健康と福祉を守るための医療体制の重要性が再確認された。
全体的に、会期は3月23日までの32日間とすることが決定された。議案としては、条例改正や予算案が多岐にわたり、今後の多治見市の発展が期待されることが示され明確にされている。