令和5年6月1日、定例会として第3回多治見市議会を開会した。
会議は午前10時に、新たに議長に指名された柴田雅也氏が進行した。議題には、多治見市の2025年度一般会計補正予算や公葬関連の議案が並び、市長の高木貴行氏が市政運営方針についても説明を行った。
高木市長は「子育て世代に寄り添うまち、挑戦し続けるまち、孤立を許さないまち」を基本方針として掲げ、具体的な事業案を提示した。特に、経済的支援を通じ、子育て世代の負担軽減に努める考えを示した。
定例会では、議第59号として令和5年度補正予算(第2号)や、加藤孝造氏の公葬に係る議案も取り上げられた。加藤氏は陶芸界の巨星として多治見市名誉市民であり、追悼式を行うことが決定され、他所の市と共催することも了承された。
この補正予算の内容は、市が抱えるコロナ禍の影響に着目したもので、住民税非課税世帯への給付金支給や、様々な施策を盛り込みながら総額で約23億円が計上されている。特に、保育所や介護施設への支援策、学校給食の価格維持を目指す方針が強調された。
次に、条例案として、多治見市児童発達支援センターの設置に関する提案も行われた。これは地域で中心的な役割を担う支援施設として設置されるもので、質の高い療育の提供を目指している。また、市職員の給与関連や手当改正についても議論が行われ、現行の法律改正に対応した条文改訂が求められている。
この日の会議は多岐にわたり、関係各所からの説明や質疑応答を経て、必要な議案は総務常任委員会に付託された。議会は6月30日までの30日間とする会期が決まり、他のすべての日程に沿った議論を進めることが確認された。出席した各議員は今後の市民意見を反映しながら視覚化に取り組む姿勢を持って進めることを決定した。
最終的に、今回の定例会は市民生活に直結する重要な施策を多く含んでおり、議員たちはこの重要性を改めて認識する場となった。市民の声をしっかりと反映し、多治見市の発展に寄与することが期待されている。