令和3年第3回多治見市議会定例会が開催された。
議会では、初めに故松浦利実議員への追悼が行われ、全出席者による黙祷が捧げられた。松浦議員は、同議会の一員として長年にわたって地域の発展に貢献したことから、議員一同がその功績を称え、哀悼の意を表した。
次に、会期が本日から6月28日までの32日間と決定された。議以上14件の報告や改正についても順次説明が行われ、議案に対する市長の説明が求められた。古川雅典市長は、松浦議員の早逝を悼み、彼がもたらした貢献を強調し、これからも市議会議員としての使命を持って議論を行うことが求められるとの考えを示した。
本会議では、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況の報告も行われ、特に医療従事者の接種が概ね完了していることが伝えられた。高齢者への接種は順調に進んでおり、数名の職員が陽性者となったことを受けて、市としての緊急対策が発表された。
また、多治見市税条例の改正、介護保険条例の改正、さらには中小企業向け融資条例の改正についても説明がなされ、今後の施行の予定が示された。融資制度の見直しは市の経済支援を強化するための措置とされ、同時に、新たな予算が計上されていることが明らかになった。
特に目を引くのは、令和3年度多治見市一般会計補正予算で、予算総額を423億円に引き上げることが決定された。補正予算は新型コロナ対策や経済振興に関する事業に重点が置かれる模様だ。また、地域活性化のために、田中亮明選手の東京オリンピック出場を応援するための予算も計上されている。
このように、議員たちはコロナ禍における市民の健康保障や地域経済の回復に向けた施策について意見を交わした。市議会議員からは、ワクチン接種の優先順位に関しても様々な意見が挙がり、議論の活性化が図られる中、全体を通じて市民生活の安定にむけた強い意志が感じられた。
今後も定期的に議会を開き、適切な施策の推進と市民の意見を反映した形で円滑な議運営が求められる。