令和4年11月18日、全体で33件の議案が提出された多治見市議会定例会が開会した。
この会議では、令和4年度一般会計補正予算(第5号)が特に重視されている。市長の古川雅典氏は、物価高騰に対処するために4.4億円の補正予算を提案した。この予算の内訳には、子育て世帯への支援として2.6億円、事業者への支援として1.8億円が含まれている。また、子育て世帯には、岐阜県の給付金に市独自の上乗せを行うことを強調した。
一方で、経済部長の長江信行氏は、陶磁器業界を対象としたエネルギー効率化を促進する設備導入支援について発言した。市内の陶磁器メーカーは、高騰する電気代や燃料代に対処するために省エネ設備の導入を必要としているという意見が多かったため、支援策を検討することに至ったと述べた。
また、市長は多治見まつりについても言及した。記念すべき第50回のこのイベントでは、初めて自動車を一切参加させずに行われ、参加者や観客にとって意義深い経験となった。古川市長は、くまモンの参加を通じて熊本地震への支援再認識につなげたことを評価した。
さらに、古川氏は、国の財政支援による市役所本庁舎の新設についても言及した。最近の全国市長会において進展があったとし、財政支援を求める内容について強調した。特に、他の自治体と連携を強化し、自市の意見を国に届けることの重要性が再確認された。
この定例会においては、今後も地域の発展を目指し、多様な政策が議論される見込みだ。市民生活の向上に向けた幅広い施策が今後の中心テーマとして取り上げられると期待される。