令和2年第5回中津川市議会定例会が開催され、さまざまな議題が討議されました。特に注目すべきは、中津川市職員の育児休業に関する条例改正案や、新たに制定される介護福祉士修学資金貸付条例です。
育児休業に関する条例について、総務企画委員長の森益基氏は「全会一致で原案を可決した」と報告し、会計年度任用職員の育児休業に関する規定を整備し、適切な人事管理を可能にする狙いがあると説明しました。この改正案の施行は令和3年4月1日からとなります。
コミュニティバス運行条例の改正も可決され、東鉄バスの蛭川線廃止に伴い、バスの運行範囲を拡大する内容です。森益基氏は、「JR恵那駅まで区域を伸ばし、高校生の通学にも対応する」と強調しました。新たな運賃設定では、利用者の負担を考慮し上限を500円としました。
また、火災予防条例の改正案が全会一致で可決され、急速充電設備の上限出力を50キロワットから200キロワットに増やす内容が含まれています。改正により市民の安全を守ることが期待されています。
議会では、請願第2号の取下げも承認され、請願者からの申し出に基づくものであり、議員たちからの異論もありませんでした。さらに、請願第3号として「核兵器禁止条約の署名を求める意見書採択」が提出されましたが、不採択となりました。
この他、副市長の選任に関する同意も求められ、選定された渡邉卓氏が今後の施策の進行を支えることに期待が寄せられています。全体を通じて多くの議案が無事に可決され、次年度への準備も進められています。