中津川市議会の令和2年第5回定例会が行われ、様々な重要な市政課題が議論された。今回の会議では、特に行財政改革と文化財保護、令和3年度予算編成についての討議が多く見られた。
行財政改革については、牛田敬一君が歳出削減に関する取り組みを問うた。総務部長の渡邉卓君は、今後の歳入計画を前年度の決算ベースでなく、予算ベースで取り組む方針を示した。牛田君は、この予算の組み方の透明性を求め、より市民に理解しやすくする努力を要請した。さらに財政状況についても、歳入の減少や歳出の増加といった懸念が強調された。
次に、文化財保護については、田口文数君が杳とした火災対策の重要性を述べた。文化スポーツ部長の丹羽史久君は、文化財の防火対策や耐震化の取り組みについて説明し、大切な文化財が保護されるべきだと強調した。一方、新型コロナウイルス感染症に伴う影響で、文化財に関連する予算編成が困難になる状況が懸念された。
令和3年度の予算編成については、勝 彰君が新型コロナウイルスの影響を受けた歳入減少を指摘した。市長の青山節児君は、感染症に関連する経済対策を強化する意向を表明し、地域の若者の定着やリニア開業に向けた社会基盤の整備に注力する方針を明らかにした。
リニア中央新幹線事業に対する質問もあり、三浦八郎君は、未普及地域について議論を展開した。環境水道部長の高橋淳一君は、市内での水道未普及世帯の現状を報告し、今後の整備方針についても触れた。政府基準に基づく透明かつ公正な水道普及率向上が求められる。
総じて、議論の中には市民の生活基盤となる公共サービスや文化財の保護を強化し、この危機的なために新たな行財政の枠組みを見直す必要があるとの意見が顕著に表れた。特に、中津川市ではこれからの地域づくりと市民生活を支えるための厳しい舵取りが求められるであろう。