中津川市議会の令和元年第5回定例会が、2019年9月25日に開催された。この会議では、重要な議案が35件、請願1件が提出され、全て会議に付されることとなった。
議会運営委員長の岡崎隆彦氏によると、日程では補正予算や条例の改正について多く議論が行われた。特に病院・医療等対策特別委員会による中間報告が注目を集め、執行部から中津川市公立病院の改革プランについて詳細が説明された。
病院・医療等対策特別委員会の委員長である森益基氏は、改革プランの進捗について述べ、特に坂下医院の医療機能についての議論がなされ、医療の現状と課題が明らかにされた。具体的には、坂下医院の入院患者数が少ない現状や、医師の確保についての懸念が示された。これに対し、医師招聘の重要性を強調し、医療環境を安定化させるための方策が求められた。
また、議第85号の「中津川市印鑑条例の一部改正」や、議第86号の「中津川市職員の給与に関する条例等の一部改正」など、条例の多くが全会一致で可決された。この中で、職員の待遇改善や市民サービスの向上を図る動きが推進されていることが伺える。
さらに、介護保険事業や水道事業など、都市インフラに関わる議案についても慎重に審議が進められ、それに関する補正予算が可決された。特に、水道事業の安定のために多様な財源を確保することが重要視され、一般会計と特別会計における補正予算が承認された。
最後に、今回の議会では、請願第1号が不採択となった。この請願は「国保坂下診療所機能の充実」と「市民病院へのシャトルバス運行の改善」を求めるものであったが、市議会内では慎重な意見も多く、賛成少数ながら不採択となったことが報告された。
このように、議会では市の医療体制や職員の待遇、都市インフラに関する重要な議題が多く取り上げられ、市民生活に直結する問題解決に向けた議論が展開された。今後も、議会での審議を通じて、市民の期待に応える施策が進められることが期待される。