令和6年第4回中津川市議会の定例会が9月9日、市役所で開かれた。議題には、福祉医療費助成条例の改正や工事契約の変更、和解および損害賠償、一般会計補正予算などがあった。特に一般質問では、糸魚川伸一議員が高齢者の難聴問題に焦点をあてた。高齢者の約7割が難聴を抱えているとのデータを引用し、早期の専門医療機関受診を促す取り組みの強化を求めた。市民福祉部長は、介護予防事業を通じて早期受診を勧める方針を示した。
続いて、松崎誠議員が地域公共交通の現状を取り上げた。コロナ禍に伴う経済状況の厳しさを強調し、使いやすい交通網の実現を目指すとした。さらに、田中愛子議員は、新たな防災対策としてヒアリングフレイルを提唱。女性視点を取り入れた災害対応が求められている中、地域におけるコミュニケーションの重要性を訴えた。また、リニア工事に関する環境問題にも言及し、水枯れや地盤沈下の影響を軽減するための具体的施策を問うた。
議会では、これらの問題に対し、市の施策について活発な意見交換が行われ、各議員はそれぞれ抱える地域の現状や課題を引用し、必要な対応策を提案した。市政の課題解決に向け、市民の意見を大切にしながら持続可能な施策を展開していく必要があると強調された。これにより、今後の議会においても引き続きテーマが注目されることが期待されている。
また、午前中の会議では、新型コロナウイルスの影響を受けた公共交通の利用促進方法や新制度の導入についても議論され、行政としての責任と市民に対するサービス向上が強調された。今後の施策における明確な指針を示すことが市当局に求められている。