令和3年第3回中津川市議会定例会が、6月28日に開催された。この会議では、感染症対策や市民生活支援に関連する重要な議題が討議された。
特に注目されたのは、中津川市介護保険条例の一部改正である。この改正は、新型コロナウイルスの影響により収入が減少した市民へ保険料の減免を提供することを目的としたものであり、全会一致で原案が可決された。
文教民生委員長の吉村孝志氏は、「改正により新型コロナウイルスの影響を受けている被保険者が、保険料負担を軽減されると考えている」と強調した。また、議第50号の国民健康保険条例の一部改正も同様の理由で可決され、国の支援を受けることが確認された。
一方、駐車場条例の改正についても議論が行われた。産業建設委員長の島崎保人氏は、駅前市営駐車場の無料時間を短縮することにより、財源を確保し、駐車場の改修に充てる意義を述べた。これに対し、木下律子議員は、「市民の利便性を奪う可能性がある」と反対意見を表明した。採決の結果、賛成多数で可決された。
さらに、オンライン本会議の実現に向けた意見書が提出され、地方自治法改正を求める内容が審議された。議会改革特別委員会委員長の三浦八郎氏は、「新型コロナウイルスの影響で議員の出席が難しい場合があるため、議会運営を柔軟にする必要がある」と述べた。この意見書も原案通り可決された。
全体として、今回の議会では市民生活を守るための制度改革や新しい議会運営の形を模索する意義深い議論がなされ、多くの議案が可決されている。市は、今後も市民の声を反映させながら、引き続き取り組んでいく方針を示した。