令和5年第3回中津川市議会定例会が開かれ、さまざまな重要議案が審議された。特に火災予防条例の一部改正と財産の取得が大きな注目を集めた。
まず、議第44号の中津川市火災予防条例の一部改正が全会一致で可決された。この改正は、急速充電設備の火災危険性の見直しに基づくものである。総務企画委員長の田口文数氏は、「全出力の上限を撤廃し、保安上の措置を見直すことで市民への利便性を向上させる」と強調した。これにより、高出力の充電設備が市内に導入されることとなり、電気自動車の利便性が向上する見込みだ。
続いて、議第64号と66号の2件の財産の取得に関する議案が提出され、いずれも全会一致で可決された。田口文数氏は、消防整備基本計画に基づき、西消防署の水槽付消防ポンプ自動車を更新する理由について説明した。この車両は、老朽化した既存のもので、今後の火災対応能力を高める重要なものとなる。契約金額は5,940万円で、契約の相手方は株式会社ウスイ消防である。
さらに、市道路線の変更や字の区域の変更に関する議案も全て可決された。特に市道路線の変更は、旧雇用促進住宅茄子川宿舎の民間譲渡に関連しており、道路幅員が変更されたことが報告された。
最後に、令和5年度中津川市一般会計補正予算(第3号および第5号)についても、物価高騰対策を中心に多額の補正が承認された。青山節児市長は、「特に住民税非課税世帯への支援を行うことで、市民生活に寄与する」と述べた。この補正予算には、数字にして総額5億6,394万3,000円が計上されており、市民にとって非常に重要な内容である。
これらの議案が全会一致で可決され、議会は今後の施策へと向けての準備を進めていくこととなる。議長の吉村浩平氏は閉会の際、議員や市民への感謝の意を表した。これからも中津川市は、地域の発展に向けた取り組みを続けていくことが期待されている。