令和3年第1回中津川市議会定例会が、2021年3月26日(金)に開催された。
本議会では、多数の議案が出され、重要な議題が審議された。特に目を引いたのは、「中津川市福祉医療費助成に関する条例の制定」、および「中津川市介護保険条例の一部改正」である。これに関して、文教民生委員長である吉村孝志君は、全会一致での原案可決を報告した。
吉村孝志君は、福祉医療費助成に関する条例は、オンライン資格確認に伴い必要な措置として制定すると述べた。また、介護保険条例の改正については、介護保険料の見直しと、特定収入の影響を受けないようにするための措置が含まれていることを強調した。
この他、議第16号の「中津川市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準についての条例等の一部改正」も賛成多数で可決された。これによりサービスの質の向上を図ることが狙いだとされている。
続いて審議されたのは、「中津川市後期高齢者医療事業会計予算」であり、木下律子君は、保険料が高く、多くの市民に負担を強いていると指摘。国の政策がこの状況を改善する必要があることを訴えた。
また、市長の青山節児君は、感染症対策や若者の地元定着に向けた施策を進めていく考えを示した。リニア中央新幹線の開業に向けた社会基盤整備の推進と、さらに環境問題への対策も重要視していくとの方針を表明した。
加えて、特定公共賃貸住宅の用途変更を含む市営住宅関連の議案や、地域密着型サービスの基準見直しについても審議され、効率的で、より良い市民サービスを目指す内容であった。会議の最後には、全ての議案について原案通り可決されたことを踏まえ、今後の市政運営への意気込みが語られた。
新たに設立された請願では、地方たばこ税を活用した分煙環境整備に関する提案が全会一致で採択され、健康増進の施策が推進されることとなった。