令和2年第5回中津川市議会が12月9日に開催され、市政に関するさまざまな質問が行われた。
中津川市における行政のデジタル化に関し、櫛松直子議員は、コロナ禍での新しい生活様式に合わせたデジタル化の必要性を強調した。新型コロナウイルスは、私たちにリモートワークや非対面式手続きを促し、デジタル化の進展が求められた。これに関連して、総務部長の渡邉卓氏は、マイナンバーカードを利用した電子行政手続の進捗を報告した。既に18種類のオンライン手続が導入されていると述べた。
次に、糸魚川伸一議員が性的マイノリティへの理解を深めるための教育の状況を質問した。教育長の岩久義和氏は、学校教育の中で差別解消に向けた取り組みを進め、命の教育に取り入れていると説明した。今後は、当事者の話を聞く機会を設けることも検討される見込みだ。
また、鷹見信義議員は、新型コロナ禍における介護の安全対策に言及し、感染対策がなされた高齢者施設の重要性を指摘した。市民福祉部長の坪井透氏は、今後も感染予防策を徹底する方針を示した。
黒田ところ議員からは、新町ビル跡地に建設される新図書館について進捗状況が尋ねられ、政策推進部長の今井亨氏が基本設計を進めていると報告した。市民に親しみやすい名称の公募や図書館長の選任も計画されている。
最後に、国道19号の渋滞問題についても取り上げられ、リニア中央新幹線関連の土砂運搬が予想される中での交通安全対策の重要性が議論された。市長の青山節児氏は、渋滞緩和と防災上の道路整備の必要性を認識しつつ、交通量分散への企業の協力を呼びかけた。
今議会では、デジタル化を含む幅広い市政の課題が取り上げられ、市民の生活を守るための施策強化が求められた。