令和6年第4回中津川市議会では、市民の安全を確保するための防災対策や高齢者支援についての議論が行われた。特に、土砂災害や地震に備えた具体的な施策が討議され、その重要性が強調された。
木下律子議員は、市内での高齢者の補聴器補助制度について提起した。難聴と認知症の関連性を指摘し、補聴器の使用率が低い日本の現状を報告。彼女の提案は、特に軽度・中等度の難聴に対する補助制度を検討すべきとの趣旨であった。市民福祉部長の早川筒司氏は、施行中の障害者助成制度の現状を説明し、国の要望に応じて動く必要性を語った。
続いて、文化財と伝統文化の保護・継承に関する施策が報告された。林友義議員は、多様な文化財や伝統文化が貴重な財産であることを強調し、地域活動を通じた教育の必要性を訴えた。文化スポーツ部長の松井嘉之氏は、特にコミュニティでの教育や文化の促進を重視している旨を示した。
さらに、黒田ところ議員は、中津川市が「東海地震に係る地震防災対策強化地域」に指定されていることに言及。過去の災害を踏まえ、地震や土砂災害に対する地域の危機管理能力強化に向けた取り組みの重要性を強調した。特に避難所運営や非常電源の備蓄に関連する議論が活発に行われ、行政の情報発信の必要性が強調された。
会議では、消防署の耐震化やブロック塀の除去補助についても言及され、地域住民に直接的な影響を与える施設の耐震性の確保が今後の課題とされた。全体として、地域防災の重要性と市民の意識向上を促進するための方策が求められた。それに伴い、災害時の迅速な行動が支援されるため、する対策や情報発信の継続的改善が求められている。