令和6年第1回中津川市議会定例会が開会され、多くの議案が取り上げられた。
市長の小栗仁志氏は、第4号から第11号までの令和6年度予算案を提出し、その概要について説明を行った。予算総額は、860億414万7,000円であり、対前年度比6.4%の増加となる。
特に注目されるのは、リニア中央新幹線に関連する整備やプロジェクトに関する予算が計上されている点だ。具体的には、リニア駅周辺土地区画整理事業への基金が25.9%増の5億1,425万9,000円に設定され、進捗が期待されている。また、子ども医療費助成を18歳まで拡充する方針も示された。
小栗市長は、行政機能の効率的な運営を図るため、図書館跡地への機能移転や老朽化した施設の改修も重要な政策として掲げている。これにより、市民サービスの向上が期待されている。
この他、病院・医療等対策特別委員会からは、新たに策定した中津川市民病院経営強化プランについての報告もあり、経営改善に向けた具体的な取り組みが求められている。議会内では、医療費の助成や地域に根ざした医療提供体制の整備が課題として取り上げられた。
また、リニア中央新幹線の整備に関連した環境や安全についての懸念も表明され、議会内で意見交換が行われた。議員からは、地域経済を支えるための事業の進展が市民生活に与える影響についても議論があり、市民の声を反映した市政運営が重要であると強調された。今後の議会運営においても、市民との対話を重視する姿勢が求められている。
最後に、今後の進行中の議案については、予算決算委員会に付託されることが決定され、より具体的な審議が進められることとなった。